the Dream with the Occasional Real 5 -My Original Japanese Novel-
Welcome to this page! 今から4年くらい前に書いてみた小説もどきを少しずつ投稿しています。
I have put little by little my Japanese sentences like a novel I wrote about four years ago.
日本語のタイトルは「夢、ときどき現実」です。本来は英文で書いていくページにするつもりでしたが、こちらには縦書機能があるので、こちらを使います。前回のチャプター4は以下からどうぞ。
「夢、ときどき現実」Chapter4 (in Japanese)
※ユーザーが投稿するコンテンツ等(引用文献等を除く)の著作権はユーザーに帰属します。以下の縦書文章も同様です。(やみぃーノけんChan (Ken-aka-Yammy))
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「夢、ときどき現実」(©やみぃーノけんChan (Ken-aka-Yammy))
5
長かった一週間を終え、俺はアパートへ向かい、一人暮らし生活に戻った。気持ちを新たに、俺は同じ代の仲良かったメンバーと演劇イベントの準備に取り組んだ。研修のことは一旦忘れたい。ラジオ局での研修を受けていることを誰にも話していなかったことが幸いした。
自分たちのオープニングアクトの脚本を書いたり、後輩が活躍できるように構成を練ったり、それがとても楽しかった。
しかし、次の研修期間がやってくる。自分が携わりたい業界なのに憂鬱。でも「必要ない」と言われるまでは続けたい。
重い足取りで現場に到着後、「マガジン」と書かれたシフトが追加されていた。
「お店を紹介する文章、書いてね~」
と森畑さん。局のスポンサーになってくれているお店の紹介文を書く業務だ。「考えて書く」という表現の機会を与えられた。
この頃からだろうか、俺が書くことを好きだと感じ始めたのは。これまで自分の日記を書いてきたということもあってか、書くことに対して苦はなかった。読む人に届くように、親しんでもらえるようにと、自分で考えて書けるわけだから、きっと楽しいだろうと思った。
だが、喜べたのは一瞬だけ。案の定、それは帆足さんとの業務。
「去年のものを参照にして、言葉の順番入れかえたりするだけでいいから」
仕方なく言われた通りに書いてみる。語順を変えたり、去年の文章に使われていた「☆」を「★」に変えたりして……
「全然変わってないじゃん。しかもさぁ、『星マーク使え』なんて言ってないよね?」
「去年のものを参考にしただけなんですけど……」
そう言って、俺は去年のマガジンを帆足さんに見せる。
「……去年のがそうなっているだけだから」
無茶苦茶だな……。
そしてこの日、ミキサー室にてCM中に起こった一大事。この局のラジオ番組はすべて生放送。ミキサー室には俺と帆足さん、スタジオには重鎮パーソナリティの伊集院さんがいる。
「次のBGMを準備しないといけないからMD取り出して」
得体のしれないものに触れようとするときと同様に、俺の全身に震えが走った。俺は手を動かさないまま固まる。
「何してんの?早くしなさい!」
彼女はボタン一つで恐怖への扉を開けようとしている。彼女の指がボタンに触れる間際、
「音止まりますって!」
俺の叫びはミキサー室に虚しく響いた。帆足さんの手によって、オンエア中のCMが収録されたMDがデッキから顔を出した。
「音が出てないよ~」
森畑さんの声が響く。スタジオの伊集院さんはミキサー室の状況があまりわかっていない様子だ。何も言わずに、帆足さんはMDを入れ直して再びCMを流した。俺は次に流すBGMが入っているCDを準備した。
CM明けの後、数秒間の無音状態は俺のミスとして放送にのせられた。
「若い目は潰しておかないと」
と伊集院さんが上機嫌に喋る。
くそくらえだ……。
次のチャプターはこちら!「夢、ときどき現実」Chapter6(2021.8.9アップ)
Here is my link tree in Japanese. Ken-aka-Yammy Thank you very much for reading! See you Next time!