Let's state in English and Japanese

the Dream with the Occasional Real 8 -My Original Japanese Novel-

 
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1年ほど滞在した海外から戻ってきてからしたいことがあったにもかかわらず、残念ながらそれと全く関係ない業界に導かれることになり、したいことを形にできていない自分が、何とかやってみようと藻掻いてみるサイトです。 興味関心ごとをアップしていく予定です。音楽や書道などの日本文化、日本語と英語の違いの面白さなどに触れてみませんか。Japanese Culture in English! Why don't you learn Japanese culture? みなさんとともに素敵な空間にできたらと思います。 (※ユーザーが投稿するコンテンツ等(引用文献等を除く)の著作権はユーザーに帰属します)Ken-aka-Yammy

Welcome to this page! 今から4年くらい前に書いてみた小説もどきを少しずつ投稿しています。
I have put little by little my Japanese sentences like a novel I wrote about four years ago.
 
日本語のタイトルは「夢、ときどき現実」です。本来は英文で書いていくページにするつもりでしたが、こちらには縦書機能があるので、こちらを使います。前回のチャプター7は以下からどうぞ

「夢、ときどき現実」Chapter7 (in Japanese)

※ユーザーが投稿するコンテンツ等(引用文献等を除く)の著作権はユーザーに帰属します。以下の縦書文章も同様です。(やみぃーノけんChan (Ken-aka-Yammy))
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「夢、ときどき現実」(©やみぃーノけんChan (Ken-aka-Yammy))

 

 俺はワーキングホリデービザで海外へ赴いた。英語指導者の資格証明書を取得できる語学学校に通ったり、多国籍な環境で働いたり、更には、現地のラジオステーションにおける日本語グループでボランティアまですることができた。

 その中でも印象深かったのは、留学旅行エージェントのインターンシップ。内部のスタッフは日本人だけだから日本語しか使わなかったけど、電話では英語を使う機会が多かった。

 それに加えて、俺は英語の関係の詳細情報をウェブページにアップする記事を書く業務に携われた。「考えて書く」機会を得た。それは自分にとって大きな財産になったような気がしている。

 その現場環境はあのラジオ局とは違って雰囲気もよくて、貴重な体験をさせていただき、充実した時間を過ごさせていただいた。

 実際のところ、俺のワーキングホリデーは全くもって計画通りにはいかなかった。しかし、後悔はしていない。

 ただ、このタイミングで俺のワーキングホリデーの話を俺はしたくない。ちゃんと内藤の喋るターンにしたい。

 俺が暫し息を整えている間に、内藤が喋り始めた。

「まぁ勿論子どもにもよるんだけど、小学生ってどっちかっていうと無邪気なのが多いと思うのよ」

「確かにそうだね」

 俺は当たり障りのない相槌をうつ。

「俺ね、連絡帳にコメント書いたり、学級通信を作ったりしてるんだけど、考えて書くのって結構楽しいんだな」

 俺と同じだ。

「今は学校のウェブページの文章も書かせてもらえてるんだけど、これも意外に面白くてね」

 これも俺と同じだ。

「俺さぁ、『先生』って呼ばれる人たちばかりの空間で仕事してるんだよ」

 内藤の声のボリュームが徐々に上がり始めている。

「『先生』って呼ばれる人たちが子どもに言葉遣いや態度について指導してるんだよ。自分たちは店員や駅人に敬語も使えないくせに。変なプライドが邪魔してんのかね? 先生特有の上から目線ってやつ?」

 さらに続けて

 「学校の先生もそうだけど、政治家に評論家、小説家に大学の教授。なってしまえばたいして人として偉くもないのに周りから『先生』って呼ばれちまうんだよ。それが当たり前になって悦に入ってしまうんだよ。何なんだろうな、肩書きって。先生って呼ばれることが大切なわけじゃないよな」

 ものすごく共感する。あの頃の俺には悦に入ってしまうちょっとした恐怖があったと思う。

「非常勤講師として働いていた学校には、少しの間しか勤務していなかったのに、子どもたちから寄せ書きをもらって泣いたよ。これなんだよ、学校の先生の醍醐味は! 学校の先生は子どもたちに助けられてるんだよ!」

 内藤の目は潤んでいる。

「いろんな経験してきたお前が羨ましい。俺、学校の先生しかやってないんだぜ。お前みたいなのが教員に戻ったら、子どもにも保護者にも他の人と違う感覚で接することができるし、違うオーラが出せると思うんだ。勿論、他の仕事でも」

 酔いが回ってきたのか、まるで今にも割れそうな真っ赤な丸い風船のように内藤は溢れ出しそうな涙を必死にこらえている様子だ。

 

「小野寺……お前今幸せか?」

 帰国後すぐに俺はとある知り合いからスカウトという形で仕事を紹介された。返事を急かされ、業界研究する時間さえも与えられず、自分の目指した分野でもなく、結局その仕事に就くことになり、予想外にも研修もないままに働いている。

 海外へ赴いて自分なりに活動したことは全くもって何の役にも立っていない状況。現状を変えられるのなら変えたいが、まぁ声をかけられるうちが花なんて思って……。あの時に比べたらまだいいような気はするけど、後悔は……。

「運はいいのかもしれないけど……」

 俺は少し濁して答える。内藤はビールグラスの上部を掌で掴んで、ビールを一口飲んで言った。

「でもよぉ、何でだろうな……。俺、夢を叶えたはずなのに全然幸せじゃない!」

 間違いなく彼は真面目だ。ぽつんと置かれた公衆電話が自分をアピールするがために自ら鳴り始めた。

 贅沢な悩みだ。内藤も俺も。

 

「お前、他にまだ夢があるだろ?」

 内藤の口調が段々と荒くなっているような気がする。俺は沈黙する。

「あるんだろ? 言ってみろよ!」

 何だか警察の取り締まりっぽい。俺はここでも正直に答える。

「自分のつくった曲をBGMにして、インターネットラジオを英語でやってみたいと考えてる」

 英語に携わること、ラジオに携わることに憧れが未だに強い。勿論、後に魅力を感じて夢中になれると思った考えて書くということにも。

 「へぇ」と声に出さないまでも、そう言いたげな表情を内藤は浮かべている。

「お前の夢、きっと叶うよ」

 ビールを一口飲んでさらに言う。

「ただ、それが誰か人のためならな」

 俺はゆっくりと息を飲み込んだ。

 

Here is my link tree in Japanese. Ken-aka-Yammy Thank you very much for reading! See you Next time!

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